いとうコラム

X線等に映らない股関節症


X線等に映らない股関節症
変形性股関節症を含む股関節症の大きな問題は、初期の時点ではX線等に異常は現れない事です。
X線等に異常が現れる時は、関節の変形が顕著化しだし、結構症状が進んだ状態です。
この頃になると、関節の拘縮が始まり歩行痛、可動制限等が顕著になってきます。
股関節症は股関節にかかるベクトルの偏位が大きな原因です。
正常な状態のベクトルから前後、左右、更に回旋方向に偏位する事により、股関節の一部に過度な負担がかかり、そこに炎症が起き最終的に変形が始まります。
このベクトルの偏位はあくまでも力の方向性ですので構造的な物を写すX線等に出なくて当然です。
しかし股関節症の問題は、このベクトルの偏位が始まった時点で治療を始める事が望ましいです。
股関節に偏位があると、股関節回り特に鼠径部の痛み、可動制限、歩行痛等があり、これを放っておくと変形性股関節へ移行するリスクが高まります。
ちなみにこのベクトルの偏位の原因は股関節には無いので、いくら股関節だけを治療しても治る事はありません。
テキストの画像のようです
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