食生活について 1 (知っておいていただきたいこと)
コラムを手掛けるにあたり、まず栄養学について書こうと思います。
栄養学と書けば、すごく難しい印象を受けますが、わかりやすく書いていきます。
日常で是非知っておいてもらいたい事を、簡潔に書いていこうと思いますので
時間のある方は読んでみて下さい。
まずは脂肪について。
脂肪はおもに飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の二つに分けられます。
今回は飽和脂肪酸について書いていきます。
飽和脂肪酸とは簡単に言えば室温で固まっている脂肪です。
具体的には、牛、豚、羊肉の脂身の部分、皮つき鶏肉、全乳、全乳製品(チーズ、バター、クリーム)等です。
又、植物性脂肪の中では、ココナツ油とヤシの実油が代表的な飽和脂肪酸です。
(ヤシの実油は別名バーム油と呼ばれ安価で酸化しにくい為、外食産業で盛んに使われています。)
この飽和脂肪酸、はっきり言って健康には良くありません。
飽和脂肪酸は食事で摂ると肝臓を刺激し、大量のLDL(悪玉コレステロール)を作らせることに
なります。
その結果、動脈壁を損傷(アテローム硬化)して、心臓血管系を損ない、冠動脈疾患(狭心症や
動脈硬化)のリスクを高め、血流の減少によって治癒力の低下を招きます。
まったく食べたらいけない訳ではなく、肉類は油の所はできるだけ取ってしまい(鶏の皮も)
乳製品も大量に食べすぎない様にしましょう。又、外食もほどほどに・・・。
*飽和脂肪、不飽和?何が飽和で、不飽和なの?と思う人もいるかもしれないので!
脂肪酸は炭素原子と水素原子が結合した連鎖で、脂肪酸の分類はその鎖の長さと、炭素原子
の結合可能な手がすべて水素原子によって占領されているかどうかで、すべて占領されてい
るのが飽和脂肪酸、結合手があまっているのが不飽和脂肪酸です。
結合手があまっているという事は酸素と結合し易い、つまり酸化し易いという事です。
飽和脂肪酸は結合手があまってないので酸化しにくい為、外食産業で盛んに使われています。