不飽和脂肪酸(オメガ6)について・・・摂り過ぎに注意
今回はもう1つの脂肪酸、不飽和脂肪について書きます。
不飽和脂肪は飽和脂肪と違い、室温で液体のかたちをとり、オメガ3,6,9の3つ分かれます。
今回はオメガ6ついて述べます。
オメガ6系の油(リノール酸)はサラダ油、コーン油、ゴマ油、大豆油、ヒマワリ油、サフラワー油(紅花油)グレープシードオイル等です。
日本ではバターのような飽和脂肪の代わりに、このオメガ6系の不飽和脂肪を推奨する傾向があり、実際血清コレステロールの低下が立証されました。
ところが、不飽和脂肪にまだあまり知られていない、危険がある事がわかってきました。
不飽和脂肪のオメガ6は化学的に不安定で非常に酸化しやすいので、熱を加えた場合、
又は空気中にさらしておいた場合、すぐに酸化します。
そして、酸化によって生じた分子はDNAをはじめとする細胞の重要な構成物を
損傷する恐れがあります。
したがって、オメガ6の多い食生活はガンになるリスクを高め老化と組織の変性の速度を速めます。特にサフラワー油、ヒマワリ油はその傾向が強いです。
なお、このサフラワー油、ヒマワリ油ですが最近酸化しにくい「ハイオレイック」という商品へシフトしているようです。
そこで酸化し易いオメガ6系の油は少量を買い短期間で使い切り、熱を加えないサラダ等に使った方が望ましです。(揚げ物等はオメガ9系を使用して下さい)
そしてもう一つ、オメガ6系の油は代謝されアラキドン酸という物質を生成します。
これが体内の炎症を促進しアレルギー等を悪化させます。
それ故に、アトピー性皮膚炎、喘息、潰瘍性大腸炎がある方は注意が必要です。