手術の瘢痕(傷あと)
手術の瘢痕が体のバランスに影響を与えることもあります。
瘢痕部位の筋肉は硬くなり、時には他の組織に癒着している為
その筋肉に関係する部位に影響します。
60代女性 右股関節に歩行痛有り。
整形外科でX線異常なし。
シップでは治らず、その後2回注射したが変化なく当院へ来院。
触診で股関節に内側に捻じれた様なゆがみ有り。
更に触診していくと硬く固まった様な所がありました。
聞いてみると20年位前に股関節の手術をしたとのこと。
この瘢痕が原因で股関節のバランスがくずれて痛みが出ていました。
この部分の硬さ、癒着を取りさることで痛みも無くなりました。
50代女性 右ひざの痛みで来院。
この女性も15年位前に股関節の手術をしていました。
やはり瘢痕が膝の前面の筋肉に影響し、膝の関節運動を妨げていました。
この様に瘢痕はその周りの関節はもちろん、離れた関節にまで影響を及ぼす事があります。
*施術記録の後に、食生活について(知っておいていただきたいこと)を
連載していますので、時間のあるかたはそちらも読んでみてください。